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経営主体：有限会社能登屋旅館

所在地：山形県尾花沢市大字銀山新畑４４６

設計：石井設計・イイダ設計　設計共同体

施工：升川建設株式会社

工期：２０１０年７月～２０１１年６月

建築面積：全体827㎡(増築　487㎡　改修340㎡)

延床面積：延床面積2,156㎡(増築面積　955㎡　改築1,201㎡)

構造・階数：　改修　：木造　・　４階建　　　　増築　：　木造　・　２階建

総客室数：和室１５室　　８２名

施設内容：ロビー・カフェ・談話室・浴室（大浴場・洞窟風呂・天望風呂）

施設の特色・設計の意図
現在から過去へと大正ロマンの漂う町並みを見せる銀山温泉の中でひときわ風格ある、国の登録文化材にも指定されている老舗の旅館「能登屋旅館」の本館改修と増築を行いました。「本館」は大正時代から変わらない外観と趣きあるロビー、客室の雰囲気を残しつつ耐震性、防火性、耐久性、設備の性能の充実を図り、後世まで安心と癒しを与える空間を演出しました。さらに「客室棟」「浴室棟」の増築を行い、本館の趣きを継承しさらなる価値を与える、大正時代と現在の和モダンを合わせ持たせた内観と、小屋組を見せた高い天井による開放感を与え、悠久した時を紡ぐ宿として再生しました。
石井設計