ビレッジプラザ ウッドリターンアイデアコンペ2021【募集中:当協会会員限定】
2021/09/08
※応募登録期限が11月12日(金)に延期されました。会員の皆様の応募をお待ちしています。
東京オリンピック・パラリンピック2020はコロナ禍の中いろいろと想定外の出来事がありましたが、無観客にもかかわらず日本選手の活躍もあり盛り上がりを見せてすべての予定を無事終えました。選手村からは選手達や各国の大会関係者も去り、仮設建築物であったビレッジプラザは解体されるのを待つばかりです。ビレッジプラザは全国の63の自治体から地元の木材の提供を受けて建造された建築物で、解体後は再び提供された地元に戻る「ウッドリターン・プロジェクト」というサスティナブルな事業となっています。
ところが大会の1年延期、また一時期オリンピックの開催も危ぶまれるなど、オリンピックレガシーのポテンシャルも下がる中、それぞれ自治体の再活用が思いのほか未決定であることが判明してきました。また、費用をかけさらにCO₂を輩出して地元に戻すのでなく東京で使ってくれないだろうか、という意見さえも聞こえてきました。
国際観光施設協会では10年ほど前から観光施設にもっと国内産木材を活用しようという「木づかい」運動を推進してきました。木材を美しく使いながら蓄えていこうという「美蓄木道」のコンセプトもこの活動の一環で「ki-saku」、「サイ木ルポート」などを発表してきました。今回はこの活動の一層の推進をはかる目的と、ビレッジプラザの「ウッドリターン・プロジェクト」を掛け合わせ、リターン後の提供木材の活用方法について、協会会員のアイデアを広く募り、各自治体に活用の一案として情報を発信していきたいと考えました。また、コロナ禍における新たな協会活動として会員相互の交流機会の創出にもつながると考えています。皆様の積極的な参加・提案を期待しています。
(ビレッジプラザについては「新建築2021年5月号」、「日経アーキテクチャー7月8日号」に関連記事が掲載されています。)
【応募要項】
1. 応募資格
公益社団法人 国際観光施設協会の正会員および賛助会員の企業または団体の社員を代表者とする個人またはグループ。事前に指定日時までに代表者名にてメールの登録が必要です。
2. 募集内容
・分野:ビレッジプラザに使用された木材を活用した下記に示すカテゴリーに該当する建築、工作物、あるいは使い道を提案して下さい。複合された目的、内容でもかまいません。
・建築/土木建造物、同資材
・内装/インテリア、家具、備品、雑貨類
・造園部材、外構資材
・その他、事業企画などのソフトな提案
・コンセプト:提供母材の持つオリンピックのレガシーを意識しつつ、木材の循環利用をおこないサスティナブルな使い道を提案しましょう。またフェーズフリーの考え方も期待されます。SDGsの理解と対応も必須と考えます。
・提供母材:ビレッジプラザに提供された、スギ、ヒノキ、マツの無垢材を主な対象とします。長さ450以上の主な母材寸法と 合計本数は凡そ下記の様になります。
・120×120×約450~5800(約23000本)
・120×210×約380~5950(約2100本)
・120×240×約450~6000(約6600本)
・120×60 ×約450~2900(約5900本)
・105×105×約450~3500(約16300本)
・116×60 ×約450~3800 (約13300本)
・90 ×90 ×約500~4000 (約3400本)
それぞれ母材端部は使用場所により仕口加工跡、ボルト穴、ビス孔などがあります。さらに提供自治体の印字が一面のほぼ中央に残っており、使用された場所により変色、汚れなどもあります。製材、研磨など加工は自由ですが、どの母材をどのように加工するかを記載してください。また使用する木材の総量も自由とします。上記一覧の断面寸法、長さ、本数は意識していただきますが、無論使い切る必要は無く、また足りない場合は新たな部材を加えることで結構です。提供母材には長さ450以下の細かい材もあります。また90ミリ厚のCLT、15ミリ厚の合板、LVLの柱、梁部材もあります。活用は自由とします。
3. 応募登録
下記期日までに応募登録をお願いします。
代表者氏名、勤務先又は所属先、連絡先(メールアドレス+電話番号)を明記願います。
・応募登録締め切り:2021年11月12日(金)必着
・登録先:kankou01jimu@syd.odn.ne.jp
4. 質疑応答
・応募要項公開後、応募登録締め切り日まで質疑をメールにて受け付けます。宛先メールアドレスは登録先と同じとし、電話、FAX、郵送などでは受け付けません。
・質疑の回答はコンペ事務局にて精査の上、回答しますので内容により1週間ほど時間を頂きます。また、質疑と回答は随時協会HPにて公開していきます。
☆質疑応答をこのサイト最後に記載しましたのでご覧ください。
5. 提出物
・提案の提出は総てメール添付にて行い、郵送による資料の他、パネル、模型などは受け付けません。宛先は事前登録先と同じとします。また下記提出物には提案者を特定できる名称、マーク、サインなどは付さないでください。・提出物はA3サイズ横使い1ページを出力時のイメージとし、判読、鮮明度を確保したPDFデータとします。
・活用する木材の母材寸法とその本数を記載してください。
・ワードにてタイトル(50字以内)とコンセプト(200字以内)を添付願います。
・また公表時に使用する提案の特徴を示すサムネイル画像(出力時A5横使い、PDF)1カットを付けてください。
【選考方法】
1. 選考委員・公益社団法人 国際観光施設協会:
会長 鈴木 裕 (㈱観光企画設計社 代表取締役社長)
副会長 涌井 史郎 (東京都市大学環境学部教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長)
副会長 大内 政男 (建築設計工房M一級建築士事務所)
副会長 浅野 一行 (㈱スターツ総合研究所 理事)
副会長 野出木 貴夫(nyデザイン 代表)
・福島県木材協同組合連合会:顧問 宗形 芳明
・岐阜県林政部:部長 高井 峰好
・公益社団法人 日本観光振興協会:理事長 久保田 穣
2. 選考手順
・提出物のデータを出力し協会会議室に展示し、選考委員が参集し選考会(非公開)を開催します。なお場合によりWEBにて中継を行い遠隔地の選考委員が参画する場合もあります。
・各選考委員は10点を持ち1案最高3点以内の評価を行い、10点を使い切ることとします。
・第一次集計の結果を見て、点数評価をもとに意見交換・協議し、各賞を決めます。
・意見が分かれるようであれば拮抗する作品を選び各委員持ち点3点で優秀賞以上を選びます。
・選考過程は公表時にその選考過程を報告致します。
【スケジュール】
・応募要項公開 :2021年9月初旬
・応募登録/質疑応答締め切り:同年10月8日必着
・応募締め切り : 同年11月30日必着
・選考会 : 同年12月初旬
・結果発表 : 2022年1月中旬
(協会HP、季刊誌「観光施設」、ホテレス展にて公表予定)
【顕彰内容】
・最優秀賞 :1点 賞金30万円
・優秀賞 :2点 賞金15万円
・奨励賞/特別賞:5点程度 賞金 5万円
各賞につき賞状が贈呈され、副賞が贈呈される場合があります。
【その他】
1. 著作権と公表権
・著作権は応募者に帰属しますが、作品を公表する権利は国際観光施施設協会にあり、応募者はこれに協力していただきます。
2. 実施権
・応募作品の入賞に関わらず、今回の提案を元に各自治体または他の企業、団体などから要請(発注)があり実施・実現となる場合は、応募者と発注者との協議となり当協会は介在いたしません。なお実施された場合の公表については当協会も公表権を有し、応募者はこれに協力するものとします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆質疑応答☆
■母材について
Q:木材の等級はどの程度のものでしょうか(写真では節が多く見える)
A:農林規格の材面の品質基準で、製材は並、集成材は2級です。
Q:等級を指定し、使用することができるものでしょうか
A:指定することは可能ですが、実施に向けて約束されるものではありません。
Q:特定のサイズだけを指定して使うことは可能でしょうか。
A:可能です。提案書にその内容を記載してください。
Q:乾燥度はどの程度のものでしょうか。
A:およそ含水率15~20%程度です。
Q:ビレッジプラザはいつ頃解体され、木材はいつ頃から使用可能となるのでしょうか。また、引き取り期限はありますでしょうか。
A:11月~2月中旬の期間で解体され、順次ビレッジプラザより搬出予定です。引き取り時期、一時保管などは提供希望された自治体との個別協議となります。
Q:木材を提供している全国自治体名を教えていただくこと可能でしょうか。(リスト希望)
A:下記★【添付別紙】提供自治体一覧リスト をクリックしてご参照ください。
Q:No6が難しい場合、【栃木県】【東京都】の有無を教えていただけるか。さらにそれぞれの都県下の自治体名を教えていただくことは可能か。
A:栃木県、東京都の木材は有りますが、都県下の自治体情報までは取得していません。
Q:開催趣旨に「CO2を排出して地元に戻すのではなく~」とありますが、例えば、長期利用に耐えうる強度を確保するため、針葉樹を弊社の技術で硬質化したい場合に、東京から弊社に材料を送っていただく事を想定しても問題ございませんでしょうか。
A:材料の転送は想定として自由です。なお実施を希望される自治体がおられる場合は個別の協議にてお願いします。
■応募資格について
Q:協会会員以外の友人と協働して応募することは可能でしょうか
A:共同での応募は可能ですが、登録代表者は正会員企業の社員、または個人正会員、賛助会員、推薦会員としてください。
■提案内容について
Q:既に発売している製品なのですが、今回の趣旨にマッチするものが弊社にございまして、改めて今回のコンペで提案させていただく事は可能でしょうか。
A:ビレッジプラザの母材を使用することが前提であれば既存の技術を活用した製品でも提案可能です。お御社を特定できる名称、マークなどの記載は避けてください。
一覧に戻る