新風館 増改築
https://shinpuhkan.jp/経営主体: 新風館:NTT都市開発(株)
エースホテル京都:UDホスピタリティマネジメント(株)
所在地:京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
設計:NTTファシリティーズ デザイン監修/隈研吾建築都市設計事務所
施工:(株)大林組
工期:2017年10月~2020年3月
建築面積:5,122.12㎡
延床面積 :全体25,610.97㎡/改修2,309.08㎡
構造・階数:鉄骨造一部鉄筋コンクリート造・地下2階地上7階
総客室数:213室
施設内容:客室、バーラウンジ、ボールルーム、ルーフトップバー、スペシャリティレストラン、
メインダイニング、屋上庭園、ストリート・パサージュ、物販店舗・飲食店舗、映画館
施設の特色・設計の意図:
約20年前に、吉田鉄郎設計の旧京都中央電話局を暫定利用した旧新風館をホテル、商業、ミニシアターの新たな複合施設「新風館」として再生した。中庭を残しながら、建物内に新たなパサージュを導入し、エースホテル特有の開かれたラウンジや地下鉄駅と接続することで、人々が行きかいまた周囲に広がっていく地域の結節点となる建築を目指した。
31mの高さ制限のなかで床レベルを旧棟にあわせてかつて電話局が収容されていた高階高の大きな気積を引き継ぎ、魅力あるエースホテルの3階吹き抜けラウンジやエントランスホール、個性豊かな商空間が生まれた。
グランドレベルは、京都の地形にあわせて緩やかな勾配の墨入りコンクリートの床でつなぎ、500×250mm角のダイナミックな木組みが異なる用途の内外部空間をシームレスにつなげている。
大正時代に建てられた旧棟のスチール型鋼の格子窓を現代の技術(アルミ型押材)で復元し、張りわけされた煉瓦調タイルはエイジングの風合いを残すなど、竣工当時の意匠を再現し、その魅力をいかしている。新風館を行き交う人々の賑わいが京都の新たな風景となることを願っている。
株式会社NTTファシリティーズ